BigBossは最大1,111倍ものレバレッジを使える海外のFX業者です。
そんなBigBossを使うにあたっては追証・ロスカット・証拠金維持率の考え方が欠かせません。
しかし、これらはFX初心者の人にとってお世辞にも分かりやすいものとは言えません。
また、同じFXであっても、BigBossのような海外FXの場合、これらのルールや考え方は国内FXと大きく異なります。
そこで今回はBigBossの追証とロスカット・証拠金維持率について分かりやすく解説していきます。
BigBossの追証とロスカット・証拠金維持率を分かりやすく解説
BigBossの追証とロスカット・証拠金維持率の概要
BigBossの追証・ロスカット・証拠金維持率の概要は以下のとおりです。
・追証・・・追加の証拠金
・ロスカット・・・BigBossによる強制的なポジション決済
・証拠金維持率・・・ポジションを保有するための担保(=証拠金)の潤沢さを表す指標
まず証拠金維持率がすべての基準で、それをトリガーにしてロスカットが発動します。
ただ、追証については業者によって扱いが異なりがちです。
一般的に、BigBossのような海外FXでは、口座残高のマイナス分=借金の解消のために入金する証拠金を追証と呼びます。
そして、海外FXではそのマイナス分を無しにしてくれる「ゼロカット」と呼ばれるため普通は「追証なし」と言われます。
もちろんBigBossもその例に漏れず、借金を作るリスクはゼロカットによって取り払われています。
対して、国内FXでは証拠金維持率を回復してロスカットを回避する目的での証拠金追加も追証と呼びます。
国内外の業者を併用・使い分けするつもりの人はこのあたりの「追証」の用語の違いには注意しておきましょう。
BigBossの追証・ロスカットの証拠金維持率
BigBossのロスカットは証拠金維持率20%を基準に発動します。
そしてその前段階で、証拠金維持率50%以下になると「マージンコール」と呼ばれる警告が発生します。
その時点で、証拠金維持率20%を下回らないように追証を入金してロスカットを回避することも可能ですが、それは自由です。
20%~50%のあいだを行き来していたとしても、BigBossは証拠金維持率20%を下回らないかぎりロスカットされません。
対して、国内FXの場合、多くはマージンコール発生後の一定期間内に追証を入金しないとロスカットされてしまいます。
しかも、国内FXの大半はマージンコールのレベルが証拠金維持率100%です。
加えて、証拠金維持率50%くらいで強制ロスカットもあります。
少し分かりにくかったかもしれないのであらためてまとめておきましょう。
【BigBoss】
・証拠金維持率50%以下・・・ロスカットなしのマージンコール
・証拠金維持率20%以下・・・強制ロスカット
・口座残高のマイナス分・・・ゼロカットによって帳消し
【国内FX(典型例)】
・証拠金維持率100%以下・・・ロスカットありのマージンコール、回避のためには追証入金必須
・証拠金維持率50%以下・・・強制ロスカット
・口座残高のマイナス分・・・追証で解消する必要あり
BigBossのロスカットは1段回、国内業者は2段階です。
そして、実質的に借金になる追証はBigBossには無し、国内業者はありえます。
とかくBigBossのような海外FXはハイリスクと言われがちですが、こと借金のリスクについては事実は異なります。
むしろ国内業者のほうが危険といって間違いないでしょう。
BigBossの追証とロスカット・証拠金維持率の計算方法
BigBossの証拠金維持率は以下の計算式で求められます。
・証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100
有効証拠金とは、口座残高とポジションの含み損益の合計です。
必要証拠金は、ポジションを保有するのに最低限必要な証拠金の金額です。
取引額をレバレッジで除せばおおまかな必要証拠金が求められます。
たとえば、1,000万円分のドルを売買するとしてもレバレッジ1,000倍ならば必要証拠金は1万円にすぎません。
その時点でBigBossの口座に1万円あれば証拠金維持率は「1万円÷1万円×100=100%」です。
その後、ポジションの含み損益で証拠金維持率は上下するので、マーケットの変動次第でマージンコールやロスカットが発動するわけです。
もちろん、任意で追証を入金すれば分子が大きくなるので証拠金維持率は回復できます。
業者によって用語の扱いが若干違うこともありますが、BigBoss以外の海外FXの証拠金維持率の計算方法もおおむね同じです。
BigBossの追証・ロスカットにはタイムラグあり
BigBossは仮にロスカットされたとしてもゼロカットがあるため追証は発生しません。
ただ、ロスカット後には一時的に口座残高がマイナスになることがあります。
BigBossのロスカットは原則的に、口座残高がマイナスになった日の1~2営業日以内に実施されるからです。 決して即時反映ではありません。
焦ってそのあいだに追証を入金しないように注意しておきましょう。
ただし、ゼロカットされた銘柄以外にポジションがある場合は、そちらの決済で証拠金維持率を回復する余地があるためゼロカットはされません。
BigBossのゼロカットはあくまでも証拠金維持率回復の手段がないときの救済措置ということは肝に銘じておきましょう。
BigBossの追証・ロスカット・証拠金維持率は厳しい?
BigBossのロスカットレベルは海外FXとしては平均的かわずかに厳しいくらいです。
他社の場合は証拠金維持率0%でロスカットというところもあります。
また、BigBossは追証のゼロカットに若干タイムラグがあるのも玉に瑕といえます。
とはいえ、そこまで目立って不利ということもありませんし、なにより国内FXの追証・ロスカットに比較すれば明らかに有利です。
総じて、とくにネガティブな評価をするほど厳しいと感じることはないでしょう。
ただし、ロスカットレベルが低いということは、それだけ損失が確定したときのダメージが大きいということでもあります。
追証がないのはシンプルにメリットでしかありませんが、ロスカットレベルはそこまで単純な話しではありません。
BigBoss以外の利用を検討するときにはその他の条件もしっかりと加味して選ぶようにしましょう。
BigBossの追証とロスカット・証拠金維持率を分かりやすく解説 まとめ
BigBossは証拠金維持率50%以下でマージンコール、20%以下でロスカットです。
また、ゼロカットがあるおかげで、マイナス残高の追証を解消する必要はありません。
一方で国内業者の多くはマージンコールの段階でロスカットがあるうえに、マイナス残高の追証も補填する必要があります。
たしかに、BigBossのような海外FXはハイレバレッジという点ではハイリスクです。
ただ、こと借金のリスクについては明らかに国内業者よりも安全です。
海外FXだからといって端から危険と決めつけるのはやめておきましょう。