海外FXは国内業者とは比にならないほど高いレバレッジを使えることが大きな特徴です。
しかし、国内業者との違いはそれだけにとどまりません。
たとえば、極めて簡単に複数口座(複数アカウント)の運用ができることなどが挙げられます。
ただ、実際に複数口座(複数アカウント)を運用するとなると注意すべき点もなくはありません。
そこで今回は海外FXの複数口座(複数アカウント)について分かりやすく解説していきます。
海外FXの複数口座(複数アカウント)を分かりやすく解説
海外FXは複数口座(複数アカウント)も利用可能
海外FXの大半は複数口座(複数アカウント)の運用が可能です。
一般的な国内業者の場合、複数口座(複数アカウント)の運用はできません。
対して、海外FXの場合、たいていはひとりでいくつもの口座を運用可能です。
ただし、アカウントに紐付けられるメールアドレスはひとつのみです。
異なるメールアドレスで完全に独立した複数口座(複数アカウント)を運用するのは海外FXでも禁止です。
これは一般的に海外FXには口座開設ボーナスがあるからです。
仮に異なるメールアドレスによる複数口座(複数アカウント)運用が可能であれば、事実上はいくらでもボーナスを入手できてしまうことになってしまいます。
基本的に口座開設ボーナスを貰ってトレードができるのは最初の一度だけと考えておきましょう。
海外FXの複数口座(複数アカウント)のメリット
海外FXで複数口座(複数アカウント)を使う主なメリットはさまざまな取引条件を試せることです。
国内業者の場合、たいてい選べる口座タイプは一種類だけ。
対して、多くの海外FXではひとつの業者でも数種類の口座タイプの中から選べます。
しかし、そうなるとどの口座タイプを選べば良いかも決めかねるもの。
その点、複数口座(複数アカウント)を利用すればそれぞれの口座で異なる口座タイプを使ってトレードできるというわけです。
ちなみに、海外FXの複数口座(複数アカウント)開設にあたって本人確認書類を再提出する必要はありません。
最初の口座だけ作ってしまえば、続く追加口座は数分で開設できます。
どうしてもはじめに選ぶ口座を決めかねるという人は、深く考えずスタンダードな口座タイプをとりあえず作ってしまえばよいかと思います。
海外FXの複数口座(複数アカウント)のデメリット
海外FXで複数口座(複数アカウント)を運用することに目立ったデメリットはありません。
しいて言うならば、シンプルに資金管理が煩雑になることくらいでしょうか。
とはいえ、複数口座(複数アカウント)間の資金移動に手数料はかかりませんし、内部処理のため時間もほとんど要しません。
おそらく、取り立てて不便を感じるようなことは少ないでしょう。
ただし、ボーナスの扱いだけは若干の注意が必要かもしれません。
多くの海外FXには非常に手厚いボーナス制度がありますが、たいていの場合、複数口座(複数アカウント)間の資金移動にともなってボーナスは消滅してしまいます。
これは業者によってルールもまちまちです。
ボーナスの手厚い海外FX業者を使って複数口座(複数アカウント)を運用するときはボーナスの扱いは事前にチェックしておくようにしましょう。
海外FXの複数口座(複数アカウント)は両建てにも注意
海外FXで複数口座(複数アカウント)を運用するときは両建てにも要注意です。
両建てとは、同一銘柄に対して売りと買いのポジションを同時に建てる手法です。
とくに利益を期待できる手法ではありませんが、このようにしておけばマーケットの変動に柔軟に対応できるというメリットがあります。
海外FXではこの両建てをとくに禁止していません。
しかし、複数口座(複数アカウント)をまたいだ両建てについては大半の業者で禁止されています。
これは海外FXには、口座残高以上のマイナスをゼロにしてくれる「ゼロカット」と呼ばれるシステムがあり、それが口座ごとに執行されるからです。
仮に複数口座(複数アカウント)での両建てが可能だったとします。
すると、一方の口座で出たマイナスはゼロカットによって口座残高ゼロまでに限定される一方で、他方の口座のプラスはトレーダーのものになります。
これはリスクだけを業者に押し付けた、リスクとリターンのバランスを欠いた手法にほかなりません。
そのため、多くの海外FXでは複数口座(複数アカウント)をまたいだ両建ては禁止されているのです。
なお、実は複数口座(複数アカウント)の両建てOKの海外FXもなくはありません。
しかし、内容をよく確認するとその場合はゼロカットの対象外となっているはずです。
原則的に海外FXでは複数口座(複数アカウント)の両建てはNGと考えておくべきでしょう。
海外FXの複数口座(複数アカウント)は業者併用がおすすめ
海外FXは単一業者内での複数口座(複数アカウント)もいいですが、異なる業者で複数口座(複数アカウント)を使うほうがおすすめです。
これは国内外問わずですが、FXでしばしば問題になるのはやはりサーバー障害です。
その点、事前に異なる業者で複数口座(複数アカウント)を運用していれば、健在な業者の口座でヘッジできるというわけです。
また、海外FXはどうしても日本撤退のリスクを免れません。
そうした状況でも素早く残存する業者の口座でトレードを継続できるところもメリットといえるでしょう。
ただし、異なる業者間の複数口座(複数アカウント)運用でも、やはり両建てはNGです。 大半の業者では他社の口座を絡めた両建ても禁止しています。
ここで、業者が違えばそもそもバレないのではとお考えの人もいるかもしれません。
しかし、実際には普通にバレます。
理由は「大元の運営が実は同じ」「利用している仲介業者が共通している」などなど諸説ありますが、真偽の程は不明です。
ただ、実際に異なる業者を絡めた複数口座(複数アカウント)の両建てがバレた人の例は少なくありません。
複数口座(複数アカウント)の両建て禁止の原則に例外はないものと考えておくべきです。
海外FXの複数口座(複数アカウント)の口座維持手数料
海外FXで複数口座(複数アカウント)を運用するにあたって口座維持手数料が気になる人もいるのではないでしょうか。
ただ、基本的に海外FXの大半はとくに口座維持手数料を徴収していません。
そこはほとんど気にする必要はありません。
ただし、長らく放置されている休眠口座だけは例外的に口座維持手数料がかかる場合もあります。
不要な口座があれば閉鎖しておくに越したことはないでしょう。
海外FXの複数口座(複数アカウント)を分かりやすく解説 まとめ
海外FXの大半は複数口座(複数アカウント)の運用が可能です。
一般に海外FXには多種多様な口座タイプがあるので、それらを口座ごとに試せることが大きなメリットです。
一方で、複数口座(複数アカウント)の運用にとくに目立ったデメリットはありません。
ただし、複数口座(複数アカウント)をまたいだ両建ては多くの業者で規約違反になります。
海外FXで複数口座(複数アカウント)を運用するときはその点だけは強く注意しておくようにしましょう。