海外FXはそのハイレバレッジによって短期間で莫大な利益を出すことも不可能ではありません。
そんな海外FXを始めるにあたって法人口座の利用を検討している人もいるのではないでしょうか。
しかし、本当に法人口座は海外FXの利用におすすめできるようなものなのでしょうか。
また、具体的にはどこの業者が法人口座の利用におすすめなのでしょうか。
そこで今回は海外FXの法人口座のおすすめについて分かりやすく解説していきます。
海外FXの法人口座のおすすめを分かりやすく解説
海外FXで法人口座におすすめの業者
身も蓋もないようですが、海外FXで法人口座の利用におすすめの業者は人それぞれです。
海外FXは業者によって取引条件やスペックにかなり得手不得手があるからです。
それでもあえて挙げるとすれば、TitanFX(タイタンFX)とGEMFOREX(ゲムフォレックス)の法人口座がおすすめです。
まず、海外FX業者はそもそも法人口座の開設ができるところととできないところがあります。
その点、上記の2社はいずれも法人口座の開設を受け付けています。
そして、TitanFX(タイタンFX)はスプレッドがとにかく狭いため、取引条件重視の人におすすめです。
ただし、その代わりTitanFX(タイタンFX)にはボーナス制度が一切ありません。
一方で、GEMFOREX(ゲムフォレックス)は基本の取引条件がやや不利な一方で非常に手厚いボーナスが存在します。
また、豊富なミラートレードを提供しているところも大きな特徴です。
したがって、ボーナス重視で法人口座を使いたい人にはGEMFOREX(ゲムフォレックス)がおすすめです。
ちなみに、その中間くらいでXMもおすすめしたいところですが、残念ながらXMは法人口座の受付をしていません。
海外FXをボーナスか取引条件の二者択一で選ぶのであれば、とりあえずは上記の2社を検討してみてはいかがでしょうか。
海外FXの法人口座の取引条件
海外FXの法人口座の取引条件はたいてい個人口座とまったく同じです。
一般的に、国内業者で法人口座を使う人の大半は法人口座専用のレバレッジを使うのが目的です。
国内業者の場合、法人口座は個人口座よりも高いレバレッジでリスクを取れるようになります。
対して、海外FXで法人口座を使ったとしても最大レバレッジが拡張されることはありません。
そもそも個人口座であっても国内業者とは比にならないくらいのハイレバレッジを利用できます。
また、その他の取引条件にしても法人口座と個人口座に違いはありません。
したがって、取引条件の優遇を想定している人には法人口座の利用はまったくおすすめできません。
海外FXの法人口座をおすすめできる人
海外FXで法人口座の利用をおすすめできる人は、継続的にかなりの利益を出せている人です。
先ほど解説したように、海外FXでは法人口座と個人口座に取引条件の違いはありません。
ではなぜわざわざ法人口座を使うかというと、そのほうが節税の幅が広がるからです。
個人口座の場合、海外FXで獲得した利益は雑所得の総合課税で所得税がかかります。
対して、法人口座の利益は事業所得として扱われるため、所得税ではなく法人税の対象になります。
結果として、累進課税である所得税に対して、固定税率の法人税のほうが税率が低くなるケースがあるのです。
また、法人口座ならではの「損益通算」や「損失の繰越控除」が使えることも大きなメリットとなりえます。
こうした節税のやり方に幅が出るところが、継続的に利益を出せている人に法人口座をおすすめできる理由です。
ただし、税率に関してはある程度まとまった利益を確保できないと個人口座よりもかえって高い税率となることもあります。
海外FXは単に法人口座を使えば節税になるというものでもありません。
現実的にはかなり人を選ぶので、あまり万人におすすめできるものではありません。
海外FXの法人口座におすすめの利益額
海外FXで具体的にどの程度の利益を出せたら法人口座がおすすめかは一概には言えません。
一応、一般的には年間800万円~1000万円くらいが目安とは言われています。
所得がその金額になると所得税率が法人税率を上回るからです。
ただ、所得は各種経費を引いたものなので、年間利益がそれより多くとも工夫次第でどうとでもなります。
また、法人税率は資本金や法人種別によっても違ってきます。
海外FXで法人口座を使うためには法人の設立費用もかかりますし、法人維持のコストも継続的に発生していきます。
それらを加味したらかえってマイナスといったことにもなりかねません。
少なくとも、おすすめされたからといって安易に使うべきものではありません。
海外FXで法人口座を使うべきかどうかは、そうした諸条件を諸々加味して綿密なシミュレーションをしてから決めましょう。
海外FXの法人口座のおすすめの利用方法
海外FXの法人口座のおすすめの利用法は他事業との併用です。
先ほど軽く触れましたが、海外FXの法人口座では「損益通算」ができます。
これは同じ法人がおこなっている事業間で損益を通算できる制度です。
したがって、安定して黒字を出せている他事業があれば、仮に海外FXでマイナスになったとしても損益通算で節税の恩恵に預かれます。
海外FXで順調に利益が出せていればなんの問題もなし、仮に赤字でも節税に利用可能と、いわば両建てです。
そういった意味では、海外FXの法人口座は別に本業がある人に最もおすすめといえるでしょう。
また、そもそもですが、実際のところ海外FXだけを事業目的にした法人設立はかなり難しいと言われています。
一方で、すでに他事業で法人を持っている人は定款に加えるだけのこと。
そう考えると、最終的に海外FXで法人口座を使うとしても、まずは別事業で主な収益源を確保していくことが重要になるのではと思います。
海外FXの法人口座のおすすめではない使い方
海外FXの法人口座を幅広い経費計上のために使うのはあまりおすすめではありません。
たしかに、法人口座にすることで役員報酬などを経費計上できるようになるのは大きなメリットです。
しかし、よくあるイメージのように海外FXのトレードに無関係な出費を経費算定することはできません。
そのような使い方は簡単に税務署から目をつけられてしまうことでしょう。
そもそも、海外FXは個人口座であってもトレードに本当に必要な出費であれば経費計上可能です。
わざわざ法人口座にするまでもありません。
海外FXの法人口座のおすすめを分かりやすく解説 まとめ
海外FXで法人口座の利用におすすめの業者は人それぞれです。
ただ、あえて言うならば取引条件重視ならばTitanFX(タイタンFX)、ボーナス重視ならばGEMFOREX(ゲムフォレックス)あたりがおすすめできます。
また、そもそもですが、海外FXで法人口座をおすすめできる人は継続的にかなりの利益を出せている人にかぎります。
さらに現実的には他の事業をすでに手掛けている人が主な対象になるはずです。
総じて、海外FXの法人口座は万人におすすめできるようなものでもありません。
利用を検討するのは本当に高い税負担に困り始めてからでも遅くはないかと思います。