海外FXはその高いレバレッジを駆使すれば短期間で大きな利益を出すことも不可能ではありません。
しかし、いくら取引条件がよくとも、手数料が高くてはせっかくの利益も目減りしてしまいます。
また、そもそもひとくちに手数料といっても、どういったものが発生するのか分かりづらいと感じる人も少なくないでしょう。
そこで今回は海外FXの手数料を一覧で比較して分かりやすく解説していきます。
海外FXの手数料比較一覧を分かりやすく解説
海外FXの手数料比較一覧の注意点
海外FXの大半は手数料無料をうたっています。
しかし、実際には「原則」無料としておきながら例外事項を設けているところが大半です。
また、ひとくちに手数料といっても取引手数料、入出金手数料などいろいろなものが考えられます。
そこで今回は代表として、例外事項を含めて海外FXの取引手数料、スプレッド、入出金手数料、口座維持手数料について一覧で比較していきます。
海外FXの手数料比較一覧【取引手数料】
海外FXのほとんどは取引手数料無料を公言しています。
しかし、たいてい無料なのはスタンダードな口座タイプにかぎってで、スプレッドの狭い口座タイプについては例外的に取引手数料がかかります。
そこでここでは、そうした口座タイプを前提に、銘柄の代表としてUSD/JPYの取引手数料を一覧で比較しておきます。(※ 往復)
・XMのTrading Zero口座・・・10ドル
・TitanFXのゼロブレード口座・・・7ドル
・AXIORYのナノ口座・・・6ドル
・LANDFXのECN口座・・・6ドル
・GEMFOREXのロースプレッド口座・・・無料
・BigBossのプロスプレッド口座・・・9ドル
海外FX各社の多くは取引手数料を片道分で掲載していますが、FXで利益を出すには往復の売買必須。 基本的に往復で考えるようにしましょう。
また、一覧で必須するとGEMFOREXの無料が目立ちますが、一概に有利とは言えません。
GEMFOREXのロースプレッド口座は最低預託金が30万円と高かったり、EA不可といった制限があるからです。
海外FXの手数料比較一覧【スプレッド】
スプレッドとは同一銘柄の売値と買値の差額です。
海外FXで利益を確定させるためには往復の売買が必須ですから、スプレッドは事実上の取引手数料のようなものといえます。
ただ、スプレッドは銘柄によっても異なりますし、そもそも変動制です。
そこでここでは、海外FX各社の「スタンダードな口座タイプ」の「USD/JPY」のスプレッド参考値を一覧で比較していきます。
・XM・・・1.6pips
・TitanFX・・・1.3pips
・AXIORY・・・1.9pips
・LANDFX・・・1.4pips
・GEMFOREX・・・1.8pips
・BigBoss・・・1.5pips
この比較はスタンダード口座のスプレッドですが、スプレッドの狭い口座タイプについてもおおむね同じ傾向がいえます。
総じて、TitanFXは海外FXの中では取引手数料も含めた全体の取引コストがかなり優れています。
しかし、やはり全面的に優れているだけでは済みません。
海外FXの大半はスタンダード口座ならば手厚いボーナスが貰えますが、TitanFXは口座タイプにかかわらず一切のボーナスがありません。
TitanFXはボーナスの恩恵を捨ててでも取引手数料を安く済ませたい、海外FX中級者以上の人向けといえるかと思います。
海外FXの手数料比較一覧【入金手数料】
海外FXの大半は入金手数料も無料としています。
ただ、実際には例外的に手数料がかかるケースも少なくありません。
また、海外FXは利用できる入金手段のバリエーションも業者によって違います。
そこでここでは、一例として現金振り込みの際の「例外的に発生する」入金手数料を一覧で比較していきます。
・XM・・・10,000円未満の入金で980円~1,500円
・TitanFX・・・最低入金額10,000円~、それ以下の手数料は不明
・AXIORY・・・20,000円未満の入金で1,000円~1,500円
・LANDFX・・・100ドル未満の入金で手数料発生、金額不明
・GEMFOREX・・・最低入金額10,000円~、それ以下の手数料は不明
・BigBoss・・・50,000円以下の入金で1,000円
海外FXの多くは手数料無料になる最低入金額を定めています。
そして、その金額を比較すると業者によってけっこうな違いのあることが分かります。
一方で、判明している入金手数料はほとんどが1,000円~1500円と横並び。
具体的な金額が不明な海外FX業者もおそらく同程度かと思われます。
海外FXの手数料比較一覧【出金手数料】
海外FXの出金手数料は業者による違いが最も表れてくるところです。
また、手数料無料としているところでも、やはりたいていは例外事項が存在します。
以下は例外的に出金手数料がかかるケースも含めた比較です。
・XM・・・40万円未満の出金で2,500円
・TitanFX・・・取引履歴なしの出金は4%
・AXIORY・・・20,000円未満の出金で1,000円~1,500円
・LANDFX・・・30ドル(例外ではなく通常)
・GEMFOREX・・・無料
・BigBoss・・・2,000円
一覧で比較するとかなりの違いが目立つのではないでしょうか。
GEMFOREXについてはかつてから海外FXの中では出金手数料の条件が優れている業者と定評があります。
ただ、回数制限が付いたりと、たびたび条件変更がなされています。
実際に利用するときはいまいちど出金手数料の有無や条件は確認しておくようにしましょう。
海外FXの手数料比較一覧【口座維持手数料】
海外FXは口座維持手数料もたいていは無料としています。
しかし、やはり例外的に休眠口座については月々の口座維持手数料を徴収するところがあります。
休眠口座とみなされたあとの口座維持手数料も含めた比較結果一覧は以下のとおりです。
・XM・・・5ドル
・TitanFX・・・無料
・AXIORY・・・無料
・LANDFX・・・無料
・GEMFOREX・・・15ドル
・BigBoss・・・無料
以前の海外FXでは例外的に休眠口座から手数料を徴収するところが多かったはずですが、いまは状況が変わったようです。
もっとも、海外FXは口座残高がゼロになるとそれ以上口座維持手数料が引かれることはありません。
あらかじめ口座から出金しておけばこれらの違いはたいしたデメリットにはならないかと思います。
海外FXの手数料比較一覧を分かりやすく解説 まとめ
海外FXの各種手数料を一覧で比較してきました。
海外FX各社の公表する条件では多くが手数料無料をうたっていますが、それは「原則」ばかり。
実際には例外的に各種手数料のかかるケースで比較するとけっこうな違いがあることが分かります。
とくに入出金手数料については、むしろ通常の条件のほうが例外といいたくなるようなものも存在します。
海外FXで各種手数料を比較するときは、そうした例外の存在にこそ注意しておくことをおすすめします。