ハイレバレッジが特徴の海外FXでは少額の資金で大きな利益も狙えます。
そんな資金効率を魅力に感じて海外FXを副業にしてみようかという人も多いのではないでしょうか。 しかし、実際のところ海外FXは副業たりうるのでしょうか。
あるいは会社にバレるとまずいことになるのではと心配な人も少なくないでしょう。
そこで今回は海外FXの副業について分かりやすく解説していきます。
海外FXの副業を分かりやすく解説
海外FXは副業になるくらいに稼げる?
勝てればという前提込みであれば、海外FXは副業として十分な収入を見込めます。
収益性の高い副業というと、莫大な初期投資が必要だったりといったことも珍しくありません。
しかし、海外FXの場合はそのような初期投資も不要です。
海外FXは数百倍から1,000倍ものレバレッジが普通に使えるからです。
ごく簡単にいえば、レバレッジとは手元資金の○倍の投資をできる仕組みです。
たとえば、1万円の元手に1,000倍のレバレッジを掛ければ1,000万円の資金を投資しているのと同じです。
このケースでいえば、獲得できる利益も単純に1,000倍になると考えて間違いありません。
仮に1%の利益を取れればリターンは10万円。0.1%でも1万円です。 副業としては十分すぎる利益といえるでしょう。
ただし、期待できるリターンが増えるのと同様に、負けた場合の損失も○倍です。
たしかに海外FXはハイレバレッジを駆使すれば短期間に莫大な利益を出すことも可能です。
とはいえ、副業として考えるのであればハイリスク・ハイリターンで一攫千金を狙うのは得策ではありません。
冷静に、勝ち負け双方あり得ることを加味した現実的なレバレッジを使っていく必要があるでしょう。
海外FXは副業とみなされる?
自身が海外FXを副業として考えるかどうかは自由です。
しかし、副業を就業規則で禁止している会社も少なくありません。
実際に海外FXが副業となるかどうか気になるという人も多いことでしょう。
これは原則からいえば、副業にあたりません。
海外FXはれっきとした投資のひとつです。 青色申告で個人事業として登録でもしないかぎり法的に海外FXが副業になることはないでしょう。
もっとも、海外FXの研究で寝不足になって本業に支障を来たすようでは困りものです。
法的に副業にあたらないとしても、会社としてはいかようにも理由を付けて処分を下せることでしょう。
海外FXをしていることが周囲にバレて良いことは基本的にありません。
黙っておくに越したことはないでしょう。
海外FXを副業にするときは税金に注意
海外FXを副業にするときは高い税金に要注意です。
海外FXはうまくすれば短期間に莫大な利益が出ることは先に解説したとおりです。
極端な話し、1年間で数百万円から数千万円の利益を出す人もいます。
しかし、海外FXの税金は給与のように天引きされず、確定申告時の後払いです。
そこを知らずにいると、納税のタイミングになって数十万円から数百万円の税金支払に窮することも考えられます。
海外FXの副業がうまくいっているときほど、納税分の残高は確保しておくようにしましょう。
参考までに、もちろん所得の総額しだいではありますが、多くの人は利益の2割~3割くらい確保しておくと安心なのではと思います。
海外FXを副業にするときの確定申告
海外FXを副業にしていると、その利益は原則的に確定申告が必要です。
詳しい解説は省きますが、海外FXの確定申告の扱いは国内FXとは異なります。
国内FXは申告分離課税ですが、海外FXは総合課税です。
申告分離課税はその利益だけに特別な税率がかかる方式。
総合課税はその他の所得と合算した金額で税金が計算される方式です。
そして、海外FXについては一般的なFXとは区別されて総合課税として扱われます。
したがって、副業で海外FXをしている人は「給与+海外FXの利益」の総額で課税され、結果として給与にかかる税率まで高くなる場合があります。
年収が税率の上がる境目にある人は注意しておきましょう。
海外FXの副業がバレたくない人は
先に解説したとおり、海外FXの利益は給与と合算されて税金がかかります。
そのため、海外FXを副業にしていることが会社にバレる可能性があります。
これを回避するためには住民税の徴収方法を「普通徴収」にする必要があります。
これは確定申告時にあわせて「特別徴収」と「普通徴収」から選べます。
特別徴収は給与からの天引き方式。 普通徴収は自分で支払う方式です。
ここで普通徴収を選んでも、その対象は確定申告で確定した税金分です。 翌年の給与からの住民税の天引きは今までどおりにおこなわれます。
普通徴収が理由で海外FXの副業が会社にバレることはありません。
もっとも、経理・給与担当者がその気になれば不自然な点は見破られますので絶対ではありません。
そこは仕方のないことと割り切ってしまいましょう。
海外FXを副業にする人の年末調整
海外FXを副業にしていても年末調整はいつもどおりです。
給与から天引きされている所得税は前年の所得を参考にした「仮の金額」の前払いです。
年末になってから、医療費控除や追加の所得などの過不足を調整するための手続きが年末調整です。
そこで調整されるのは会社のほうで天引きした所得税の過不足のみ。 それと海外FXの副業利益はまた別物です。
そちらについては確定申告でさらに最終的な調整をすることになります。
その際には会社から配布される源泉徴収票が必要になってきます。
ざっくりいうと
・月々の給与から概算で所得税天引き→年末調整で過不足調整→源泉徴収票発行→確定申告
といった流れです。 新卒の人などはうっかり源泉徴収票をなくしがちですが、これは非常に大切な書類です。
副業で海外FXをするつもりの人は源泉徴収票はくれぐれも紛失しないよう大事に保管しておきましょう。
海外FXの副業の経費
海外FXを副業にする人は確定申告の際に一定の出費を経費として控除できます。
たとえば、勉強用の書籍代やセミナーの参加費などが代表的です。
海外FXの経費というと法人化が必要と思われがちですが、これらは特に個人が副業にする場合でも問題なく経費算定可能です。
ただし、光熱水費や通信料などを雑に経費算定するのはまったくおすすめしません。
あくまでも経費にできるのは海外FXのトレードに「必須」の出費のみです。
むやみやたらに経費として考えるのはやめておきましょう。
海外FXの副業を分かりやすく解説 まとめ
資金効率の極めて高い海外FXは副業の選択肢としても非常に有望です。
また、原則的に法的には海外FXは副業とはならないため会社の副業禁止規定に抵触する心配もありません。
ただし、海外FXはハイリスク・ハイリターンゆえ単なる副業同様に安定した追加収入になるとはかぎりません。
さらに高い税負担や確定申告の手間などもかかってきます。
これから海外FXを副業にしようという人はそうした点はしっかりと理解しておきましょう。