海外FXは借金リスクがあって危険なの?
金融庁が海外FXのハイレバレッジトレードについて警告しているけれど、借金リスクが気になる。
海外FXは借金リスクがある?
それともない?どっちなの?
あなたは今、このようにお考えですよね。
中には海外FXで借金を抱えてしまったという口コミを見て、本当に借金リスクがあるのか気になる方もいるでしょう。
海外FXのハイレバトレードに興味をお持ちの方や、国内FXからの移行を検討している方に向けて、海外FXの借金リスクについて解説していきます。
海外FXの借金リスクを分かりやすく解説
海外FXは借金リスクがない2つの理由
国内FXではレバレッジ25倍で、場合によっては追証(借金)になる事があります。海外FXではこのレバレッジが1000倍という業者もいますが、ほとんどの業者がゼロカットシステム(追証なし)の仕様です。大きく値幅が動いても口座にある資金が0になるだけで借金になる事はありません。
— 櫻井琢磨 (@fx_standard_) November 23, 2022
結論を言うと、海外FXは借金リスクがありません。
その理由は、ゼロカットシステムを採用していることと、追証制度が義務付けられていないからです。
海外FXはゼロカットシステムを採用している
海外FXで借金リスクがない理由は、ゼロカットシステムを採用しているからです。
ゼロカットとは、レバレッジ取引で損失が確定し、マイナスになってしまった口座残高を0までリセットしてもらえるしくみです。
国内FXでは損失を、トレーダーが借金として返済しなければいけませんが、海外FXは損失による借金を業者が肩代わりするため、トレーダーの借金リスクはありません。
海外FXは、100~1000倍を超えるレバレッジ取引でハイリターンをめざすことができますが、トレードに負けてしまうと莫大な損失が発生するリスクがあります。
ハイレバトレードによる借金リスクからトレーダーを守るために、海外FXではゼロカットシステムを採用しています。
海外FXは追証制度がない
海外FXで借金リスクがないもうひとつの理由として追証制度がないこともあげられます。
追証とは、確定した損失をトレーダー自身が借金として返済するシステムをさしており、国内FXでは義務付けられています。 ではなぜ国内FXでは追証制度が設けられていて、海外FXのようなゼロカットシステムではないのかというと、金融庁がブローカーによる損失補てんを禁止しているからです。
追証制度は、日本独自の損失の処理法ですので、海外FXでは、追証を義務付けられていないことから、借金リスクはありません。
国内FXよりも海外FXのほうが、ハイレバレッジトレードになるため、ロスカットリスクは高く、損失の金額も大きくなるリスクがありますが、
どんなに損失が大きくても借金リスクにならないのは海外FXの大きなメリットだと言えるでしょう。
海外FXの借金リスクはトレーダーの資金管理に大きく影響される
追証なし・ゼロカットシステム採用により、海外FXでは借金リスクがありませんが、口コミをみていると借金を抱えてしまったという声があることも事実です。
海外FXで借金を抱えてしまう理由として、トレーダーの資金管理に問題があることが考えられるでしょう。
どんなに海外FXが借金リスクがないトレード環境を準備していても、トレーダー自身が借金をしてまでトレードに資金を費やしてしまっては、借金をまぬがれることはできません。
借金リスクを0にするためには、まずは以下の3つのルールを守ることが大切です。
- 借金してまでトレードしない
- ゆとり資金でトレードする
- トレード資金の管理を徹底する
海外FXに限らず、FXトレードは借金してまでするものではありません。
借金リスクを抱える人の特徴として「カードローンや消費者金融で資金を借りても、海外FXのハイレバトレードで一攫千金を狙って返済すればいいや」と思っている方です。
残念ながらFXトレードはそんなに甘いものではなく、トレードと分析を繰り返し、経験やデータから勝率を高めていくものですので、今すぐ勝てるトレーダーにはなれないことを覚えておきましょう。
自己資金のうち、ゆとり資金でトレードすることも大切です。
レバレッジ取引は、自己資金がなくなってしまうリスクがあるため、なくなってしまっても生活に支障がない金額をトレードにあてる必要があります。
海外FXのトレードが原因で全額を破産してしまい、生活ができなくなってしまう方も、借金リスクがあるタイプですので、自分で歯止めがきかない方は投資をおすすめできません。
最後、トレード資金の管理を徹底することも、借金リスクを0にするために大切です。
ゆとり資金にも通じることですが、はじめにトレードに使う資金を決めてしまい、これ以上は使わないと心に決めることです。
資金を追加したくなってしまうパターンとして「もう少しで勝てそうなのに」と考えてしまうことですが、いくら資金を追加してもキリがありません。
月にいくらまでトレード資金にしよう、1回のトレードではいくら使おう、とあらかじめ自分で決めてきちんと守れば、借金リスク0に抑えながら海外FXのトレードを楽しむことができます。
海外FXは借金リスクではなく税負担に注意しよう
「海外FXで勝ててるなら国内FXやった方がいいでしょww」
— ラプラス (@LOUIS_THE_XIII) March 7, 2022
とかいう奴いるけど、論外。
今日みたいな窓開けで一撃追証で借金抱えるくらいなら高い税金払う方がマシ。
なんなら国内やるより法人で海外やろ。
それくらいゼロカットシステム&ハイレバは最強。
海外FXではゼロカットシステムを採用しているため借金リスクがありませんが、稼げるようになってくると税負担が重くのしかかってきます。
税制上、海外FXは「雑所得の総合課税」に分類されますが、国内FXの「雑所得の申告分離課税」になりますが、以下のような違いがあります。
- 海外FX「雑所得の総合課税」:所得税率5~45% / 住民税10% / 雑所得以外の9所得との合計額で課税対象額を算出する
- 国内FX「雑所得の申告分離課税」:所得税率15% / 住民税5% / 3年間の繰越損失が適用される
海外FXの所得税率は、年間所得の金額に応じた変動制ですので、住民税とのトータルで税負担を考えると、所得が少ない間は国内FXよりも有利です。
しかし国内FXは繰越損失が適用されるため、海外FXよりも税制上優遇されています。
また所得が大きくなってくると、デメリットとして国内FXよりも海外FXのほうが税負担は大きくなります。
ただし年間所得3,299,000円までくらいであれば、海外FXのほうが税負担は軽いため、税負担よりも資金管理をきちんと行い借金リスクを意識すべきでしょう。
海外FXの借金リスクを分かりやすく解説まとめ
海外FXの借金リスクは、追証なし・ゼロカットシステム採用によってありません。
借金リスクとして考えられることは、資金管理ができていないことが大きな理由のため、
これから海外FXやFXトレードをスタートしようと思っている方は資金管理を徹底することが何よりも大切です。