海外FXのNDD方式と、DD方式ってなに?
NDD方式とDD方式にはどのような違いやメリット・デメリットがあるのかを知りたい。
あなたは今、このようにお考えではないでしょうか。
海外FXをはじめると、NDD方式、DD方式という言葉を耳にする機会が増える方も少なくありません。
ここでは海外FXのNDD方式とDD方式について詳しく解説していきます。
海外FXのNDD方式とDD方式を分かりやすく解説
海外FXのNDD方式とDD方式とは、一言で言うと取引方式をさし、トレーダーとインターバンクの間に、FX業者のディーラーが介入するのか・しないのかをさします。
一般的に海外FXは「NNDD方式」、国内FXは「DD方式」と言われており、取引方式の違いによって、ふたつには異なるメリットとデメリットがあります。
ふたつの大きな違いとしては、海外FXのNDD方式はトレーダーが儲かる場合、業者も儲かりますが、国内FXのDD方式はトレーダーが負ける場合に業者が儲かるしくみです。
では具体的に海外FXのNDD方式と、国内FXのDD方式をみていきましょう。
海外FXのNDD方式とは?
海外FXのNDD方式は Non Dealing Desk(ノンディーリングデスク)の略称であり、FX業界ではAブックをさしています。
トレーダーの注文は、ディーラーを介さず、トレーダーの注文を集めるためのインターバンクへ流れます。
ディーラーによる介入がないことから、海外FXのNDD方式は、透明性の高い公平・公正な取引ができます。
(メタフォーカス海外FX体験1-2)
— アーヴ@海外FX専業トレーダー (@arevu_trade) July 30, 2021
メタフォーカス社というFX会社を利用してました。インターネット上には出てこない海外FX業者です。NDD方式を採用しておりインターバンク直結の取引で顧客の注文をダイレクトにカバー先へ流しますので、取引に透明性が高い点を評価しています。
海外FXは、トレーダーの注文をインターバンクへ流すための、窓口業務のみを担当します。
NDD方式は、トレーダーが儲かると海外FX業者も儲かるしくみです。
DD方式と比較すると、NDD方式のスプレッドは広めに設定されていますが、その理由はスプレッドが海外FX業者の収益になるからです。
スプレッドが広いぶん、NDD方式を採用する海外FXは、ディーラーが意図的に行う約定拒否やスリッページが発生しにくいと言えるでしょう。
海外FXはスキャルピングを認めているケースが多い理由も、NDD方式を採用しているからです。
海外FXのNDD方式は2種類に分類される
海外FXのNDD方式は、さらにSTP方式とECN方式に分類されます。
STP方式は、海外FX業者を通じて、インターバンクへ流れます。
一方ECN方式は、海外FX業者から注文を行うものの、注文内容はそのままインターバンクに流れます。
STP方式は、海外FXを経由する際にスプレッドを上乗せし、ECN方式は、スプレッドとは別に海外FXで取引手数料が発生し、海外FXはこれらを利益としています。
海外FXのNDD方式のメリット
海外FXのNDD方式のメリットは、透明性の高いフェアなトレードができることです。
いくらスプレッドが狭くても、約定拒否やスリッページが発生してしまっては利益を獲得できません。
NDD方式の場合、トレーダーの儲けが海外FXの収益に結びつくため、海外FX業者の多くはボーナス制度を採用し、トレーダーが儲けやすい特典を積極的に採用しています。
ボーナス制度はトレーダーにとっても大きなメリットと言えるでしょう。
海外FXのNDD方式のデメリット
NDD方式のデメリットは、スプレッドが広く設定されていることでしょう。
海外FXは、スプレッドやスワップポイントを業者の収益にするため、広めに設定せざるを得ません。
業者側も運営を続けるためには収益を得る必要があるため、NDD方式の場合、スプレッドなどの手数料を業者の儲けとしています。
意図的な価格操作等でトレーダーを負けさせて業者の収益を獲得するDD方式と比較すると、スプレッドを収益にする方法は正当な収益確保の手段ですので、トレーダーも納得できるのではないでしょうか。
海外FXのDD方式とは?
海外FXの中にはDD方式の業者も存在しますが、主に国内FXが採用する方式です。
DD方式とは、Dealing Desk(ディーリングデスク)の略称をさし、別名、相対取引のOTC(Over The Counter)や、Bブックとも呼ばれています。
トレーダーの注文は、ディーラーを通じてインターバンクに流されます。
ディーラーは、実際にトレードする人物ですので、トレーダーの注文を人為的操作することができ、有利な注文はインターバンクに流しますが、不利な注文は流さないケースもあります。
DD方式は、トレーダーが負けると業者が儲かり、トレーダーが儲かると業者が損をするというしくみです。
利益は相対関係にあるため、DD方式のFX業者はみすからの収益のために、トレーダーの注文を負けるように操作する可能性もあると考えられています。
海外FXのDD方式のメリット
トレーダーの損でも会社の利益になるDD方式。
— サウポン@サボり魔のビジネス術 (@saupon01) June 17, 2021
トレーダーの利益や損に関係なく、手数料で稼ぐNDD方式。日本のFX業者はほとんどがトレーダーの損でも利益になるDD方式なので、海外業者と比べるとスプレッドが狭いわけですな。
DD方式を採用する海外FXのメリットは、スプレッドが狭いことです。
FX業者の収益は、トレーダーの損によって得るため、スプレッドを狭くする必要はありません。
一見、スプレッドが狭いことはメリットですが、人為的な価格操作ややリクオートが行われるため、いくら低コストでも不利になるケースがあります。
DD方式は主に国内FXで採用していますが、海外FXのiForexも同じくDD方式を採用しており、業界でもスプレッドの狭さはトップレベルと言われています。
海外FXのDD方式のデメリット
DD方式を採用する海外FXのデメリットは、前述の通り、レート操作・リクオート(約定不利)・スリッページ・ストップ狩りなど、人的操作が行われる可能性があることでしょう。
たとえば大きく利益を獲得しそうな注文に対して、業者はスプレッドを拡大させて約定を阻止しようとするケースです。
またDD方式の業者は、たとえ海外FXだった場合でも、スキャルピングを禁止するケースも少なくありません。
たとえスキャルピングが認められていたとしても、EA自動売買による売買頻度が高い場合や、大きく利益を獲得した場合は、業者が対応しきれなくなるため、口座凍結にするケースもあります。
海外FXのNDD方式とDD方式を分かりやすく解説まとめ
海外FXのNDD方式は、ディーラーが介入しないため、価格操作が行われない透明性の高いトレードができますが、スプレッドは広めです。
DD方式は、スプレッドは狭いものの、約定不利やスリッページのリスクがあります。 NDD方式とDD方式を比較すると、たとえトレードコストは若干上乗せされたとしても、フェアなトレードができるNDD方式に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。
海外FXの業者選びで役立つ知識ですので、NDD方式とDD方式についてきちんと理解しておきましょう。