海外FXのゼロカットってなに?
メリットとデメリットを知りたい。
海外FXがゼロカットを採用している理由は?
国内FXがゼロカットを採用していないのはなぜ?
あなたは今、このようにお考えですよね。
海外FXは、追証なし・ゼロカット採用という環境のもと、最大500、1000倍などのハイレバレッジで取引により、ハイリターンが期待できます。
一方ハイリスクという側面を併せ持つため、トレードで負けてしまったときの借金返済に不安を感じている方も多いですが、海外FXはゼロカットを採用しているため安心です。
海外FXのゼロカットを分かりやすく解説
海外FXのゼロカットを、以下の流れで解説していきます。
- 目次1.海外FXのゼロカットとは?
- 目次2.ゼロカットを国内FXが採用しない理由
- 目次3.ゼロカットのかわりに国内FXでは追証を採用
- 目次4.ゼロカットのメリット・デメリット
海外FXのゼロカットとは?
一言で言うと海外FXのゼロカットとは、FXトレードで発生した借金の返済を、取引所に肩代わりしてもらうシステムをさします。
まずレバレッジ取引には、ロスカットシステムがあるため、損失が発生しないしくみです。
ロスカットとは取引所の手によって執行されるトレードの強制終了をさしており、保有するポジションの含み損が増え、取引所が規定する証拠金維持率を下回ると執行されます。
証拠金維持率は、含み損益などを考慮した証拠金の割合をさしており、これを目安にロスカットが執行されるため、ロスカットの時点で口座残高はマイナスにならないのが通例でしょう。
ロスカットによって証拠金を大幅に減らしてしまうことになりますが、損失を抱えることはめったにありません。
しかし相場が急変してロスカットが間に合わなかった場合、損失が発生することがあります。
既定のロスカットラインを下回った状態で執行されると、口座残高はマイナスになるため、結果的に損失が発生することになります。
発生した損失は借金になるため、本来であればトレーダーが返済し、口座残高をゼロまで戻さなければいけません。
ところが海外FXは、相場の急変リスクに備えてゼロカットを採用しており、マイナスになった口座残高を取引所がゼロまでリセットするため、借金リスクにおびえることなくトレードできます。
一方、国内FXはゼロカットを採用していないため、トレーダーが借金を返済しなければいけません。
国内FXのトレーダーにとって海外FXのゼロカットは夢のようなシステムですが、ではなぜ国内FXは採用しないのでしょうか。
海外FXのゼロカットを国内FXが採用しない理由
海外FXのゼロカットシステムを国内FXが採用しない理由は、金融庁によってブローカーによる損失の補てんが禁止されているからです。
国内FXは日本の法律に沿って運営をしなければならず、そのルールのひとつとしてゼロカットの禁止を定めています。
独自のサービスが低いわけではなく、国内FXにはゼロカットシステムの採用を決定する権利がないということです。
一方、海外FXは、営業拠点の国が定める法律に沿って運営すればよく、多くの国がゼロカットを認めているため、損失の補てんが認められているのです。
損失リスクを抑えるために海外FXはゼロカットを採用していますが、国内FXにも損失リスクを抑えるためのシステムがないわけではありません。
海外FXのゼロカットのかわりに国内FXは追証を採用
損失リスクのシステムとして海外FXはゼロカットがありますが、国内FXは追証を採用しています。
追証とは、取引口座に追加入金を行い、証拠金維持率を回復することで、ロスカットを回避するためのシステムをさします。
すなわち追証は、ロスカットを回避することで「損失の確定リスクを抑える」ために有効なシステムと言えるでしょう。
損失の確定を抑えるために有効な追証に対して、ゼロカットは「確定した損失による借金リスクを抑える」ことができるため、ふたつともシーン応じて役立つシステムと言えます。
ただし追証してもロスカットにいたってしまうと、証拠金と追証は没収されてしまうだけでなく、借金であるマイナスになった口座残高をゼロに戻すため借金返済をしなければいけません。
一方海外FXでは、証拠金は没収されてしまうものの、追証はありませんし、マイナスになった口座残高も無条件でリセットしてもらえるため借金の返済はありません。
ゼロカットは、海外FX業者が借金を肩代わりして取引所の儲けを減らすことで、トレーダーを借金から守るシステムと言えるでしょう。
一方追証は、トレーダーがみずから借金を返済するため、国内FX業者を損失リスクから守るためのシステムと言えます。
海外FXのゼロカットのメリット・デメリット
ゼロカットのメリットは無条件で執行される
海外FXでは無条件でゼロカットを執行することがメリットであり、借金リスクにおびえることなくトレードで利益を狙えます。
メリットが高いゼロカットですが、執行するための条件や、執行の回数にも制限はありません。
ただしゼロカットに頼り切ってしまうとトレード技術は向上しないだけでなく、執行により証拠金は没収されてしまうため資金を失いことになります。
海外FXでトレードする目的はゼロカットを執行することではなく、トレードで利益を狙うことですので、本来の目的を見失わないようにしましょう。
デメリットはゼロカットが適用されないケースがある
海外FXは、無条件でゼロカットが執行されると言っても、ケースに応じて適用されないことがあります。
ゼロカットの悪用とみなされる口座間をまたぐ両建てや、相場急変時だけを狙いボーナスに最大レバレッジをかけるギャンブルトレードは、海外FXの不正トレードにあたるためゼロカットは適用されません。
また例外的なケースですが、過去のスイスフランショックのときのように海外FXが損失を補てんしきれないという理由で、トレーダーにアナウンスを行いゼロカットを適用しないケースもありました。
海外FXの資金面における経営状況が危うければ倒産してしまい、ゼロカット執行したくてもできないという状況になってしまいます。
このようなことから海外FX選びは、取引所の財務状況や顧客資産の保証内容などにも注目して選ぶとよいでしょう。
海外FXのゼロカットを分かりやすく解説まとめ
海外FXのゼロカットは、マイナスになった口座残高をゼロまでリセットして、トレーダーの借金を肩代わりしてくれるシステムです。
国内FXの追証は、トレードのロスカットリスクからトレーダー守ることとともに、取引所を借金リスクから守るシステムと言えるでしょう。
メリットの多いゼロカットですが、不正トレードには厳しいため、まずはきちんとトレードルールを守ることが大切です。
またゼロカットのデメリットとして取引所の破たんなどのリスクを考えて海外FX選びをすることはとても重要と言えるでしょう。